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ファクタリングの契約書の見方と注意点

ファクタリングの契約書の見方と注意点|締結前に確認すべきポイントを徹底解説

ファクタリングを利用する際に必ず締結するのが「売掛債権譲渡契約書」です。契約書の内容を理解せずにサインしてしまうと、思わぬ不利な条件や追加費用が発生するリスクがあります。特にファクタリング業界には悪質な業者も存在するため、契約書の確認は非常に重要です。本記事では、ファクタリングの契約書に記載される主な項目と、締結前に必ず確認すべき注意点をわかりやすく解説します。

ファクタリング契約書に記載される主な項目

ファクタリングの契約書には、以下の項目が一般的に記載されています。それぞれの意味を正しく理解した上で、内容を確認することが重要です。

①譲渡する売掛債権の内容

買取対象となる売掛債権の詳細が記載されます。確認すべき内容は以下の通りです。

  • 売掛先(債務者)の名称・住所:正確な企業名・所在地が記載されているか
  • 売掛金の金額:請求書の金額と一致しているか
  • 支払い期日:売掛先からの入金予定日が正確に記載されているか
  • 債権の発生原因:どの取引に基づく売掛金かが明記されているか

②買取金額・手数料

売掛金の額面から手数料を差し引いた実際に受け取れる金額と、手数料の内訳が記載されます。手数料の計算方法・率が事前の説明と一致しているかを必ず確認しましょう。また、手数料以外に事務手数料・振込手数料・調査費用などの追加費用が記載されていないかも要チェックです。

③償還請求権(リコース)の有無

償還請求権とは、売掛先が倒産・支払い不能になった場合に、ファクタリング会社が売掛金の買戻しを利用企業に請求できる権利のことです。

  • ノンリコース(償還請求権なし):売掛先が倒産しても利用企業の買戻し義務なし。貸倒れリスクがファクタリング会社に移転される
  • リコース(償還請求権あり):売掛先が倒産した場合、利用企業が売掛金相当額を買い戻す義務が生じる

リコース型の場合、売掛先が倒産するとファクタリングを利用したにもかかわらず資金を返還しなければならないため、リスクが残ります。ノンリコース型かリコース型かを必ず確認しましょう。

④入金後の送金に関する規定(2社間の場合)

2社間ファクタリングでは、入金期日に売掛先から自社口座に入金された後、ファクタリング会社に送金する義務が発生します。契約書には以下の内容が記載されています。

  • 送金期日(売掛先からの入金後、何営業日以内に送金するか)
  • 送金先口座の情報
  • 遅延した場合のペナルティ(遅延損害金など)

送金を忘れたり遅延したりすると、契約違反・損害賠償の対象になる場合があります。送金期日を必ずカレンダーに登録して管理しましょう。

⑤債権譲渡通知に関する規定

3社間ファクタリングの場合、売掛先に債権譲渡の通知を行うことが必要です。通知の方法・タイミング・担当者についての規定が記載されています。2社間の場合でも、一定の条件下で債権譲渡登記が行われることがあります。

⑥禁止事項・表明保証

利用企業が守るべき禁止事項や、売掛金の実在性・適法性について保証する内容が記載されます。主な禁止事項は以下の通りです。

  • 同じ売掛金を他のファクタリング会社・金融機関に二重譲渡すること
  • 虚偽の情報・改ざんした書類を提出すること
  • 売掛先に対して通知なく債権回収を妨げる行為をすること

⑦契約解除・損害賠償に関する規定

利用企業・ファクタリング会社それぞれが契約を解除できる条件と、解除時の損害賠償に関する規定が記載されます。どのような場合に契約解除・損害賠償が発生するかを確認しておきましょう。

契約締結前に必ず確認すべき注意点

①手数料の内訳を必ず確認する

提示された手数料が「全てのコスト込みの最終金額」なのか、「別途追加費用が発生するのか」を必ず確認しましょう。悪質な業者では、契約後に「調査費」「登記費用」「事務手数料」などを追加請求するケースがあります。契約書に記載されている全ての費用項目を確認し、口頭での説明と一致しているかをチェックすることが重要です。

②リコース・ノンリコースの確認

前述の通り、リコース型か否かによってリスクが大きく異なります。「売掛先が倒産した場合はどうなるか」を必ず確認し、リコース型の場合は貸倒れリスクが自社に残ることを理解した上で契約することが重要です。

③遅延損害金・ペナルティ条項の確認

2社間ファクタリングで送金が遅延した場合や、契約上の義務に違反した場合に発生する遅延損害金・ペナルティの金額・率を必ず確認しましょう。法外に高い遅延損害金が設定されている場合は、悪質業者の可能性があります。

④「債権譲渡登記」の有無と費用を確認する

一部のファクタリング会社では、2社間ファクタリングの際に「債権譲渡登記」を行うことがあります。これは売掛金の権利がファクタリング会社に移転したことを公示する手続きで、登記費用(数万円程度)が発生します。費用の負担が利用企業側にある場合は、事前に確認しておく必要があります。また、債権譲渡登記が行われると、売掛先が登記情報を確認した際にファクタリング利用が発覚することがあります。

⑤契約書を全て読んでから署名する

「急いでいるから」という理由で契約書を十分に確認せずにサインすることは避けましょう。不明な点・気になる点はファクタリング会社に質問し、納得できる回答が得られた場合のみ署名することが重要です。信頼できるファクタリング会社であれば、契約内容について丁寧に説明してくれます。

悪質なファクタリング業者の契約書に見られる危険なサイン

  • 手数料が極端に低い(1%以下):後から追加費用を請求する「おとり商法」の可能性がある
  • 契約書が口頭・メールのみで書面がない:書面での契約書がない業者は絶対に利用しない
  • 償還請求権の有無が明記されていない:曖昧な記載でトラブルになるリスクがある
  • 遅延損害金が異常に高い:年率100%を超えるような遅延損害金は違法の可能性がある
  • 会社情報が不透明:所在地・代表者・会社概要が不明確な業者は信頼性に欠ける
  • 「給与ファクタリング」を勧めてくる:給与ファクタリングは違法サービスのため、絶対に利用しない

まとめ

ファクタリングの契約書には、手数料・償還請求権・送金規定・禁止事項など重要な内容が多く含まれています。契約締結前に全ての項目を確認し、不明点は必ず質問することが安全なファクタリング利用の基本です。特に手数料の内訳・リコース・ノンリコースの区別・遅延損害金の規定は必ずチェックすべき重要ポイントです。信頼できるファクタリング会社を選び、契約内容を十分に理解した上で活用しましょう。

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