2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いを徹底比較
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いを徹底比較|どちらを選ぶべきか解説
ファクタリングを検討している方が必ず直面する選択が「2社間」か「3社間」かという問題です。どちらもファクタリングの基本的な仕組みは同じですが、関与する当事者・手数料・スピード・取引先への影響などに大きな違いがあります。本記事では、2社間・3社間ファクタリングの仕組みの違いから、それぞれのメリット・デメリット、状況に応じた選び方まで詳しく解説します。
2社間ファクタリングとは
2社間ファクタリングとは、売掛金を保有する「利用企業」と「ファクタリング会社」の2者間で完結するファクタリングの形式です。売掛先(取引先)への通知・承諾が不要であることが最大の特徴です。
2社間ファクタリングの流れ
- ① 利用企業が取引先に商品・サービスを提供し、売掛金が発生する
- ② 利用企業がファクタリング会社に売掛金の買取を申し込む
- ③ ファクタリング会社が審査を行い、買取価格(手数料控除後)を提示する
- ④ 契約成立後、ファクタリング会社から買取代金が振り込まれる
- ⑤ 入金期日に取引先から利用企業へ売掛金が入金される
- ⑥ 利用企業が受け取った売掛金をファクタリング会社に送金する
2社間では、入金期日に取引先から利用企業へ入金された後、利用企業がその資金をファクタリング会社に送金するという流れになります。
2社間ファクタリングのメリット
- 取引先に知られない:売掛先への通知・承諾が不要なため、取引関係を維持しながら資金調達できる
- スピードが速い:取引先の承諾を待つ必要がないため、最短即日での資金化が可能
- 手続きがシンプル:利用企業とファクタリング会社の2者間で完結するため、手続きが簡便
2社間ファクタリングのデメリット
- 手数料が高い:取引先への通知がない分、ファクタリング会社のリスクが高まるため、手数料が10〜20%程度と高めになる
- 利用企業の送金義務が発生する:取引先からの入金を受けた後、確実にファクタリング会社へ送金する義務がある
3社間ファクタリングとは
3社間ファクタリングとは、「利用企業」「ファクタリング会社」「売掛先(取引先)」の3者が関与するファクタリングの形式です。売掛先への通知と承諾が必要であることが最大の特徴です。
3社間ファクタリングの流れ
- ① 利用企業が取引先に商品・サービスを提供し、売掛金が発生する
- ② 利用企業がファクタリング会社に売掛金の買取を申し込む
- ③ ファクタリング会社が審査を行う
- ④ 売掛先(取引先)に債権譲渡の通知を行い、承諾を得る
- ⑤ 契約成立後、ファクタリング会社から買取代金が振り込まれる
- ⑥ 入金期日に売掛先がファクタリング会社へ直接入金する
3社間では、入金期日に売掛先がファクタリング会社へ直接支払うため、利用企業が資金を中継する必要がありません。
3社間ファクタリングのメリット
- 手数料が低い:売掛先が直接ファクタリング会社に入金するためリスクが低く、手数料が2〜9%程度と低めになる
- 利用企業の送金義務がない:売掛先から直接入金されるため、資金の横流しリスクがなく、ファクタリング会社からの信頼度が高い
- 大口・長期の取引に向いている:コストが低いため、高額・継続的なファクタリング利用に適している
3社間ファクタリングのデメリット
- 取引先に知られる:債権譲渡の通知が必要なため、ファクタリングを利用していることが取引先に分かる
- 取引先の承諾が必要:取引先が承諾しない場合は利用できない
- 資金化までに時間がかかる:取引先との調整が必要なため、即日対応が難しいケースがある
2社間・3社間ファクタリングの比較表
- 取引先への通知:2社間=不要 / 3社間=必要
- 取引先の承諾:2社間=不要 / 3社間=必要
- 手数料の目安:2社間=10〜20% / 3社間=2〜9%
- 資金化スピード:2社間=最短即日 / 3社間=数日〜1週間程度
- 入金経路:2社間=取引先→利用企業→ファクタリング会社 / 3社間=取引先→ファクタリング会社
- 向いているケース:2社間=急ぎ・取引先に知られたくない / 3社間=コスト重視・取引先の協力が得られる
どちらを選ぶべきか
2社間ファクタリングが向いているケース
- 取引先にファクタリングの利用を知られたくない
- 今すぐ・今日中に資金が必要な緊急性の高い場面
- 取引先が承諾してくれるか不確実な場合
- 新規取引先や関係性が浅い取引先への売掛金を資金化したい場合
3社間ファクタリングが向いているケース
- 手数料コストをできるだけ抑えたい
- 長年の取引実績がある信頼できる取引先があり、承諾が得られる見込みがある
- 官公庁・大手企業への売掛金で、ファクタリング会社への直接支払いが可能な場合
- 資金化まで数日の余裕がある場合
2社間・3社間の組み合わせ活用
急ぎの資金需要には2社間で即日対応し、時間に余裕があるときは3社間でコストを抑えるという使い分けが最も賢い活用法です。同じファクタリング会社で両方の形式を扱っている場合は、売掛金の種類や状況に応じて柔軟に選択することができます。
まとめ
2社間ファクタリングはスピードと機密性に優れ、3社間ファクタリングはコストの低さが強みです。どちらが優れているということではなく、「取引先に知られたくないか」「コストを抑えたいか」「緊急性はどの程度か」という状況に応じて使い分けることが重要です。ファクタリングを検討する際は、自社の状況と優先事項を整理した上で、最適な形式を選択してください。
